'bout Mr.吾妻光良

azuma  1956年、東京生まれ。両親ともにクラシックの音楽家であり、いわゆる音楽一家であったらしい。しかし、息子二人はかたやヘビメタ、かたやブルーズに足を突っ込んでしまう(ちなみに、吾妻氏の兄はあのカルメン・マキがOZを解散後に作ったメタルバンド、5Xのギタリストであったジョージ吾妻氏)。

 学生時代に、当時すでに日本のブルーズ・ハープの第一人者として活躍中だった妹尾隆一郎氏と出会い、オリジナル・ローラー・コースターに参加。そしてローラー・コースター解散後に出された妹尾氏の2nd.ソロアルバム「BOOGIE TIME」に参加、これが初レコーディングとなる。その後、ウエストロードを解散した永井隆氏のバンド、ブルーヘブンに参加。就職を理由に脱退したあとに録音されたブルーヘブンのライブアルバムではゲストとして参加。と同時に、就職で完全に足を洗おうとして、友人たちと最後のつもりでやったライブで逆にはまってしまい、そのまま現在まで続いているのがザ・スウィンギン・バッパーズである。

 従って、この人、フルタイムミュージシャンではなく、本業は日本テレビの音声さんである。しかし、その忙しいさなかをぬって、バッパーズをはじめ、再編されたローラー・コースター(残念ながら数年前に脱退)、各種ブルーズセッションを精力的にこなす。特に、ザ・スウィンギン・バッパーズは日本で唯一のジャンプ・ブルーズ・オーケストラとして、その日本語の歌詞のおもしろさも含めてその存在は貴重。ただ、バッパーズはメンバーが12人もいて、ほぼ全員が他に仕事を持っているため、なかなかライブが出来ない。特に、大阪に住む小生にとってはホントに見る機会がなかなかない状態であり、今回のライブはホンマに行って良かったと思わせてくれた。

 次はいつ来るやろ、絶対行くで。

 ちなみに、小生は現在、まだレコード化されていないバッパーズの名曲「嫁の里帰り」(嫁が3日間里帰りしている間、部屋を散らかそう、飲みたおそう、恥ずかしいビデオも借りちゃおう、まとめて5本〜という内容)と「道徳HOP」(この新曲もう最高!歯を磨け、手を洗えから始まって、地べたに座るな、身体に穴をあけるな<ピアスのことね と、若者に道徳を説く抱腹絶倒の歌詞。この前のライブでも客が大爆笑)のCD化推進を目論んでいる(笑)。
(追記:2002年発表の10年ぶりのアルバム『Squeezin' & Blowin'』にて両方ともCD化されました。ご支援ありがとうございました>爆)


azuma  影響を受けたギタリストがゲイトマウス・ブラウンやアルバート・コリンズなどであることからも分かるように、氏のギターは基本的にピックを一切使わず、指で弦をはじくというテキサス系のブルーズ・ギターのマナーを踏襲している。日本でこのスタイルの第一人者(というか、他にいるのか?)としての地位を確立。
 しかもそのフレージングの巧みさは天下一品、指弾きならではの利点を生かしたプレイが最高。それに加えて、特異なパフォーマンスも大きな特徴で、ソロを弾いている最中に突然雄叫びをあげたり、最近では、ギターのネックを噛むという訳のわからん技も使う。本人曰く、「ジミヘンがギターを歯で弾いたのに対抗した」らしい(笑)。
 しかし、この人、そういう強烈なキャラクター以外にも、ジャジーで甘めなプレイも得意としている。そういう懐の深さは底知れず、「内田勘太郎と吾妻光良こそが日本で最高のブルーズ・ギタリストだ」と言う人もいるくらいである。

 しかし、ミュージシャンとしては超一流だが、ルックス面では恵まれず、ライブでは「落ち武者」と客に突っ込まれる日々(しかし、6月5日のライブでは髪を短くしていたので客席がどよめいた。掛布に似ていると言われ、本人はマジで嫌がっていた。頭だけ取り上げたら、ジョー・パスという説もある)。ロン毛でてっぺんがアレなら確かに落ち武者と言われても仕方ないか…。昨日のライブでは、「12月に新薬が認可されれば俺もロバート・プラントみたいに(フサフサに)なれると喜んでいたら、ロバート・プラントももう(毛が)薄いと言われてしまった(笑)」。
 オリジナル・○ブのライブにゲスト出演した際、「世界で一番かっこいいギタリスト」と紹介され、出ていったとたんに客席から「格好悪〜い」と言われたという逸話をもつ(笑)。
「お気持ちはありがたかったが、紹介の仕方がまずかったのだ(笑)」…吾妻氏談


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